今日は,ニュースではありません。この世界の「時間」について。そして,このページで時間を過ごしていただいた方に,大きな感謝を込めて。
スイスの時計メーカー,スウォッチ社はインターネットタイムという時間を計る基本単位を提案している。その単位がスウォッチビート。実際の1日を1000ビートに換算する。「デジタルの世界が人々のライフスタイルを非同期なものにしつつある(ニコラス・ネグロポンテ)」。そのために,インターネットタイムは必要だ。
インターネット上のデータ量は,100日で倍増するという。100日で倍ということは,200日で4倍,1年経つと10倍近くになる。量だけではない。そこには,猛スピードで走り抜けるほどの進化が伴っている。よく引き合いに出されるインテル社創始者のゴードン・ムーアの法則。CPUの性能は18ヶ月で倍になる,というもの。それは,インターネット上でも生きている。いや,すでにこの世界の持っているスピードは,それを上回っている。18ヶ月前の技術など,もう見向きもされない。あきらかにこの世界には,違う時間が流れ,その時間に人間は突き動かされ,新たな進化を遂げようとしている。
このページでは,過去1年間,365日で304個のニュースを取り上げた。基本的には興味を持った話の中から1つを選んでいるわけで,情報は尽きないどころか,あふれている。取り立てて気づかっているわけでもないのに情報はぼろぼろと出てきて,さらに気付くことのない膨大な情報も常に行き交っている。1年365日,1日は24時間なんていう時間では,この情報を支えきれない。ワイヤード・タイムで,生きるべし。
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